2025年7月13日(日)、イオンレイクタウンKazeにて、埼玉県(水環境課)様、明治安田埼玉本部様との共催で、”川の国埼玉”を盛り上げるべく「川(水辺)の魅力をもっと知ろう!」というテーマでのイベントを開催いたしました。リバサポ5周年記念イベントということもあり、非常に多くの方々、特にたくさんの親子の皆様にご来場いただきましたこと、心より御礼申し上げます。
◆ イベントコンセプト
メインタイトル『 集え、川の勇者たち!川の国埼玉 水辺冒険クエスト ~川の魅力再発見~ 』
「今年の夏休みは、家族で川に遊びに行きたい!」
本格的な夏の到来を前に、一人でも多くの方にそう思っていただくこと。そして、その”楽しい”思い出が”安全”なものであり続けるために、私たちに何ができるか。その想いを具現化すべく、株式会社 Symphony Innovations PORT@RESCUEチームは、明治安田埼玉本部様と共に本イベントを企画立案し、コンセプト設計、運営コンサルティングを担当いたしました。
本レポートでは、私たちが各コンテンツに込めた想いと、イベント制作の専門家としてこだわったポイントを、当日の様子と共にご報告します。

◆ 私たちがSafetyブースで届けたかったのは「自分ごと」になる体験
水辺の事故を防ぐために最も大切なこと。それは、危険性を「知る」だけでなく、いざという時に行動「できる」ことだと私たちは考えています。今回のイベントで私たちが最もこだわったのは、知識の提供だけでなく、来場者一人ひとりが「自分ごと」として捉えられる「体験型コンテンツ」を設計することでした。
1.「もしも」を「いつも」の備えに。川の安全(Safety)ブースの仕掛け
川の安全(Safety)ブースでは、2つの体験ワークショップを実施しました。
- ライフジャケット着用体験:
「お子さんから絶対に目を離さないでくださいね」「水深が浅く見えても、川の流れは複雑です」
そんなお声がけをしながら、スタッフが一人ひとりに正しい装着方法をレクチャーしました。実際に着用したお子様たちの少し誇らしげな表情、そして「これを機に、家族分購入しようと思います」と真剣な眼差しでご相談くださった保護者の方の姿に、私たちの想いが届いた確かな手応えを感じました。 - ペットボトルを使用した心肺蘇生法ワークショップ:
専門的な道具がなくても、身近なペットボトルで心臓マッサージのリズムと強さを学べる。このワークショップは、「自分にもできることがある」という小さな自信を育むことを目的に企画しました。誰もが手軽に参加できるからこそ、防災意識の裾野を広げられたと自負しています。


2.自信が未来を守る。メインステージ「救急車、よべるかな?」
越谷市消防局様の協力のもと、メインステージで実施した119番通報の練習ワークショップ。これは単なるデモンストレーションではありません。
「火事ですか?救急ですか?」
本物の消防士さんからの問いかけに、緊張しながらも一生懸命に自分の言葉で状況を伝えようとする子どもたち。この「実際にやってみた」という成功体験こそが、万が一の事態に直面した時、パニックにならずに行動できる力になると信じています。子どもたちの挑戦を、会場全体が温かい拍手で見守っていた光景は、忘れられません。

◆ 心に響くメッセージを届ける、プロフェッショナルの共創
イベントの価値は、コンテンツの掛け合わせによって最大化されます。今回は「川遊び(Playing in the river)」「水辺の生き物(Environmental protection)」「川の安全(Safety)」の3つのエリアを用意して、親子で楽しめるワークショップ、アクティビティを展開しました。
また、「生物多様性」というより広い視点から、埼玉県水環境課様から申し入れいただき、国立環境研究所の五箇公一先生という最高の専門家をお招きすることが叶いました。その知見を来場者に余すことなく届けるために、私たちは「伝えるプロ」であるフリーアナウンサーの松田朋恵さんをMCとしてキャスティングし、水辺の環境を考えるトークショーとして企画しました。
五箇先生のユーモアあふれる解説は、専門的なテーマを聴衆の興味を引きつけながら、分かりやすく紐解いていく松田さんの職人技の進行との相乗効果で、会場は笑いと知的好奇心に満ちた素晴らしい空間となりました。聴講していた高校生から「伝え方の工夫の大切さを学べた」という感想をいただけたことは、私たちにとっても大きな喜びです。


◆ 想いをカタチにするプロジェクトマネジメント
本プロジェクトにおいて、私たちは企画立案から運営スケジュール管理、出演者対応、そして来場者の皆様がストレスなく回遊し、各コンテンツを最大限楽しめるようなゾーニング(空間設計)やタイムテーブル策定まで、プロジェクト全体のハブ機能を担いました。
共催の埼玉県(水環境課)様、明治安田埼玉本部様をはじめ、多くの協力企業・団体の皆様との緻密な連携なくして、このイベントの成功はありませんでした。多様なステークホルダーの皆様の想いを一つに束ね、同じゴールを目指してプロジェクトを推進すること。それこそが、私たち 株式会社 Symphony Innovations PORTプロジェクトの真価であると考えています。

◆ 終わりに
商業施設という、普段は川や自然に特別な関心がない方々も多く訪れる場所で本イベントを開催できたことは、非常に大きな意義があったと感じています。
「知る」そして「試みる」。
この両輪を体験として提供することで、水辺の安全はもっと身近なものになるはずです。
株式会社Symphony Innovations PORTプロジェクトは、これからも行政や企業の皆様と連携し、人々のアクションを喚起する価値あるイベントを創造してまいります。
最後になりましたが、ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた全ての関係者の皆様に、重ねて深く感謝申し上げます。
【イベント概要】
日時:2025年7月13日(日)10時〜17時
場所:イオンレイクタウンKaze 1階 時の広場、Sakura Lake(大相模調節池)
入場料:無料
共催:埼玉県、明治安田埼玉本部、株式会社Symphony Innovations
協力:マルキユー株式会社、公益財団法人 日本釣振興会、埼玉県立川越女子高等学校 生物部、レイクアンドピース株式会社、越谷市消防局
